10月1日
ジャケット
アルバム・ジャケットに関してはまだ何も決まっていないのだが、直枝さんからデザイナーの紹介の話を受ける。もともとイラストにしたいと僕は言ってたのでイラストレーターとして候補に上がっていた方なのです。周りの人からは「写 真で」っていう意見が多い。 自分の中ではまだ纏まらない。やっぱし今回のレコーディングは「ヒトと接触することによってアイディアが生まれる」コラボレーションが物言うアルバムなんだなぁ〜(文彦口調)
10月2日
GOK
GOK STUDIOのスタッフとレコーディングの行程をあらかじめ打ち合わせる。進め方が明確になったのでその旨を伝える。

ちなみに本日、9月いっぱい使って作っていたSony(SMA)の新人の3曲、アレンジや作曲が採用になりホっとしてる。なのでマンガ喫茶で朝までマンガ読む。
10月3日
でかいピアノ
須藤君来宅。ノリヤ君からお借りする機材を搬入する。中でもデジタル・ピアノが凄い!80何鍵もある。
10月8日
Andy's
再度リハスタでの練習。やはり大きな音で会わせるというのは実際大切なことなのだ。ここのところアメリカの友が遊びに来てて一緒にスタジオはいったり、それ以外もあったりで殆ど弾きまくりな毎日。
10月12日
再会
レコーデイング初日。吉祥寺GOK SOUND、13時入り。この夏の一気に情熱的に駆け抜けて来た曲群がいよいよ今日からぶっといアナログ・テープに刻み込まれていく。アバンギャルドなギターソロを炸裂させ、ここ数年使い込んでるTalkerでの始めての録音となる『風のテーマ』とフリーなジャムを母体とする『国道134と1号線』。共にドラム・サウンドは狙い道り凄い! エンジニアの近藤さんも7年ぶりの再会にもかかわらず、つい昨日まで一緒だったかの様に暖かく迎えてくれた。7年ぶりのスタジオ。この7年間、あっという間の様でなにもかも変わった。7年で.....。でも、このスタジオもあの音も変わらず僕を迎えてくれた。以前と違うのはドラムやアンプのビンテージなお宝が山の様に増えてる。僕も須藤君も自分の機材を持ち込んで使用しているのだが興味は津々。楽しいレコーディングだ。
10月13日
疲れた〜
今日も13時からレコーディングだったが、終わって帰って来て、今、朝4:30だ。今日は『福生O2』『ボードに乗って』を録音した。

昨日から自宅にコンピューターがない。スタジオに持って行ってるのだが、メールもネットもそれで行ってるので家に戻ってもメール見れないのだが、なんだか淋しい変な気分だ。もはや不自然な感じさえするものだなぁ。

今日はこんなに遅くなったにもかかわらず『福生02』のギター・ダビングは終了しておらず。明日に持ち越し。それだけこの曲は大作なのかも。
10月14日
籠りっぱ
GOKでのドラム&ギター録りも今日で3日目。ここにきてダビングも順調にこなして予定よりも早く作業は進んでいる。

今日は体育の日。土、日、祝と続いているので食事は出前リストのお薦めの店が閉まりっぱなし。「のぶちゃん」なる中華料理店に夜飯を食べに行ってる。この時間ちょっとしたひと休み。ずっとスタジオに籠っているので今日あたりから曜日や時間の感覚がなくなってきた。エンジニアの近藤さんは毎日2,3時間しか寝ていないらしい。にしては毎日上機嫌。

今日は『福生O2』(O2はオーツー、つまり空気の事)のギターダビングから始まり『鷹の爪』『限定オートマチック』の2曲のドラム、ギター(ダビング含む)が終了。流れもスムーズ。はっきり言ってノッてっます!

帰りの車で須藤君と今日までの6曲を聴いて「かっこいい!」「凄ぇ!」と連呼。大満足。只今am4:30、なんか慣れてきたみたい。
10月15日
強烈リズム
松下敦登場。本日はツインドラム曲を録る為、ドラムセットが2台並ぶ。曲は『伝説の果 実』と『JANE』(仮)。ツインドラムとギターの一発録り。『JANE』に至ってはクリックすらなくし3人の息の合った演奏が凄い強烈。おまけ曲としてギターと敦ドラムで録音した『∞』。即興だぁ!

SPOOZYSやTREMOLO FANではなくソロという形で彼等とCDをリリースするとはまさか思ってもみなかったけど、ここについに日の目を見たと言わんばかりにスパークするPLAYっぷり。敦君や須藤君と一緒にいる時間が今年は特に増えているが、それと平行してこれ以上にないスクラムで強力になってきている気がする。
10月16日 GOK最終日。あっという間の5日間。『プラズマ現象』を演り、昨日の新曲『∞』にギターをダビングして全曲終了。 『プラズマ』にはティンパニを、そしてレコーディング中に1曲増えるなど嬉しいハプニングやギターダビング全て終了という早いペースにブリッジ金野さんも大喜び。アナログレコーデイングされたこれらの音をガイドとして後日Keyboardをダビングする為にハードディスクレコーダーに移し込む作業を開始する。

本日、このレコーディングの為に来日するAYAちゃんが日本に到着。タキ君と一緒にスタジオに顔を出しに来てくれた。パーカッションのけっちゃんも来て賑やかに。僕も須藤君も無事GOKでの録音を終えた直後だったので和む。

機材を搬出し5人で深夜のファミレスへ。三鷹のバーミヤンが閉っていたがそこでフィルコリンズと描かれた(フォントも本物と同じ)マンションを見学(?)結局、吉祥寺のファミレスで落ち着く。

22日からBassとKeyboardのダビング。期待してますよ。
10月22(火)〜27(日)
キーボードは世界を変える
あ〜っと!日記書くの完全に忘れちゃってたよ。で、これ書いてるの29日深夜。これじゃ〜日記じゃないね。

ざっとこの数日間振り返って見ると22日はリハスタでAYAちゃんのキーボードを当ててみたんだけどその翌日からはADAMSKI(って自宅なんだけど....)にてBASSとKEYBOARDのダビング。毎日昼過ぎに集まって深夜まで(どこか一日早く終わった日もあった)録音。一日づつの違いが思い出せない。

AYAちゃんの演奏はまさにJAZZ!そしてもちろんFUNKY! CDが発売されたらその素晴らしさに驚く人も多いに違いない。お楽しみに!!
僕は目の前で行われているPLAYに目を見張り、空いた口が塞がらない状態だったがAYAちゃん自身は自己採点が非常に厳しく簡単には満足いかない様子で僕はジャッジに関して至上最大のとまどいをした。
つまり僕はロックにしろテクノにしろある種そういったポップフィールドの中でやってきてて、JAZZもその視点からとらえていたのだ。POPの世界でJAZZっぽい事を演る時はアレンジ上のJAZZで、あくまでも「JAZZっぽい」って事。よく「なんちゃってJAZZ」なんて言ったりしてるし。しかしAYAちゃんは本物だ。OKを出すポイントが違ってきて当然。
僕もよく打ち込みの人やキーボーディストのレコーディングに行くとちっともイケてないギタープレイなのにOK出されたりする。「甘いなぁ〜」とか「楽だなぁ〜」とか思っちゃうんだけど、要するにギターの事解ってないだけなんだよね。
JAZZPLAYERの世界は独特なものがあってそれはロックやポップスやテクノなどとはまた全然違ったものでAYAちゃんはそういう世界(きびしい世界)で演ってきた(戦ってきた)人なのだと実感。
それと印象的だったのが好奇心が大盛で記憶力が良い。ちょっと近所に出ただけで周りの店を全部チェック(意識的ではないと思われる)。それと、うちに置いてる『まことちゃん』をあっさり読破。

須藤君のBASSはDRUMとのコンビネーション抜群!同じ人だから当然なのか!? 僕からの細かいリクエストにも辛抱強く答えてくれたし、またテクニカルアドバイザーとしての活躍も特筆すべきものです。

う〜ん、ここに書ききれない濃厚な数日間、インテリジェント(私のことではない)な数日間。数々の素晴らしい演奏をありがとう!

10月31日(木)
試聴会
いままで録ったものを新鮮な気持ちで聴いてみる。
なんだか凄い!なかでも『国道〜』はJAMセッション風ナンバーで特別決め事のないワンコードの長い曲なのだがピアノとウーリッツアーとクラビが加わって凄くクール。たまーに出て来るギターのテーマ(フレーズはJEFF BECKっぽいが)と相まって曲的にマイルスデイビスっぽい感じに聴こえる。リズムの段階ではTomTomClubっぽいニューウェーブDISCOな感じだったので、まさに参加する人によって印象が変化していく曲。
11/3に参加する皆チンによってどんな変化が起るのかも楽しもみ。先日東京に遊びに来ていたNEW YORKの友人DAVID LASTもこの曲にVOICEを残してくれた。