11月2日(土)
渋谷区在住
昨日今日とmini MOOGやSH-101、SPACE ECHOのダビングやら『国道』のキーボードのエディットを行う孤独な日々......。
そう今回はギーター・アルバムだからとてギターしか弾かないわけではねくシンセやエレキ・ベースも一部演奏している。ま、いつもの事だけど。要するに自分ではできない事、他の人が演った方が数倍良い事を演ってもらい、自分でできる事や自分で演った方が良いだろうものは自分で演る!といった感じ。
逆に言えばギター以外は僕にはできない演奏がふんだんに殆ど全面的に収録されているので今回のアルバムはある意味、自分史的に異色作。まさにアストロ(球団)魂溢れる格闘盤!(?)
11月3日(日)
ヒーロー表る
皆チンこと皆川真人氏がシンセのダビングに来てくれた。
昨夜遅くにもひょっこり顔出しに来てスーツケースの形をしたシンセ、EMSを置いてったが、本日昼過ぎより録りにかかる。
曲を聴かせたら相当驚いていた。もっとニューウェーブやテクノっぽいものを想像していたのか。JEFF BECKというのは聞いていたが「こんな凄いものとは思わなかった」と驚愕。しか〜し、驚愕返し!mini MOOGを屈指した超絶PLAYを早々披露。「まだまだ〜!」「もっともっと〜!」とお互いのアストロ・スピリッツを刺激。
多くの曲にポイントとなる貴重な演奏を残しまくってくれた。
気付けばエレキ・シタールとシンセ(EMS&mini MOOG)で 延々JAMってた(しかもそのうちの20分程は録音してたりした!)。実は昨夜私、エレキ・シタールをオープンチューニングしてずっとトランスしてたのだ。その影響に違いない。
それはそうと、皆ちんのPLAYのスバラシさは知っていたが弾くべきソロのフレーズが浮かぶと譜面 にすらすら書き出すのには驚いた。
AYAちゃんにしても須藤君にしてもしっかりした音楽的知識の上に成り立ってる人のPLAYは聴く者を安心させ、時に聴く者を圧倒する。

11月5日(火)
もう冬ね

今年は冬の到来早すぎ。うちでも3日前くらいから石油ストーブ使い出してる。

昨日、今日でデータを直したりシンセを録り直したりしながら仮MIXを作ってみる。
もちろんMIXは外のスタジオでエンジニアと行うわけだけど自宅でこの様な作業ができるのは完成形をイメージできて嬉しい。
ドラムやギター等はスタジオでアナログ・テープに録音してあるからいじりようがないけど、データで入ってるものは音色を差し換えたりおかしな所を直したりできる。
今までのレコーディングでは外のスタジオで録音したものをDATとかMDにおとして家で聴いてまたスタジオ行って直してって感じ、そうでなければ宅録したものをスタジオで流し込んでって感じだったけど今回は両方の良い所をバランス良く取り入れてる。
で、自宅でこういうことやれるとなかなか終わらない。
自宅というせいもあって掃除や洗濯を始めちゃったりテレビやマンガもよく見る。すぐ一日経ってしまう。
それはそうと、まぁ〜これでようやくMIXのメドがたったわけだがGOKの予定がなんとあと一ヶ月程埋まってるそうで.......。
また聴き直しちゃぁ〜「あ〜でもない、こ〜でもない」と始まっちゃいそう........ 。
11月24日(日)
宮原さん

というわけで作業は一時中断。MIX待ち。
今日はジャケッットのデザインをしてくだる宮原清さんと渋谷で打ち合わせ。
打ち合わせ場所は東急文化会館5Fに入ってる三省堂書店の隣の喫茶店!渋い。多分、金野さんが決めたんだと思うんだけどこのセンス、気分だなぁ〜。
宮原さんは直枝さんの紹介で、僕ははじめましてなのだが、直枝
さんとは大学時代からの旧友。今回ののジャケットのイメージを直枝さんに話ていた時に「デザイナーでドンピシャな人がいる」と宮原さんを薦められたのだ。ジャケット・デザイン以外にも絵描きでもあり、「(株)アトリエあい」社長でもある。指や服にいろんな色のペンキがこびり着いているのが印象的だった。
持参されたノート・パソコンで写真を見たりしながら打ち合わせが進んだ。金野さんからもおもしろいアイディアが沢山出た。
「ギターヒーロー」というキーワードがあるのだが、僕の中でそれは「80年代の早弾きギタリスト」のイメージが先に立ってしまい「70年代のベック」をイメージするにはちょっと時代のズレがある。〜また「ヒーロー」というのは対悪者があってヒーローたる見え方がすると。では敵対するものは何か?「イングヴェイ・J・マルムスティーン」か?それはちょっとやり過ぎ。音楽的にはまったく関係ないし。〜「孤高のギターヒーロー」。うん、まさにそんな感じか!......といった具合に盛り上がり、まとまったのかまとまんないのか不明のまま宮原さんに預ける事となりました。