1月10日(土)
マスタリング
レコーディングしてMIXしたら最後にマスタリング。
マスタリング作業は調布に場所を移して『Peace スタジオ』で中村(宗一郎)さんが行った。
中村さんは去年の9月の日記にも登場してますねぇ。最後にここで繋がるのですねぇ〜。
今回、曲順決めるのにはホント悩んだ。曲の並べ方次第でアルバムそのものの印象がガラリと変わってしまうんだものね。
しかし、まぁ〜今、完成したものをウチで聴きながら書いてんだけど..........良い!!良いよ!ホント人それぞれ趣味趣向は違うものだからこれを読んでくれてる人、CDを聴いてくれた人はどう思うか解らんないけど。
マスタリングについても色々書きたいけど。兎に角良くなったよ、更に。
これにて音の作業は全て終了。後はジャケットができて発売を待つのみ!
ここで感想を。いつもならこの時点で「あ、ココやり直したい」とか出て来るんだけど、今回は殆どそういうのはない。まさにマツエジュンのソロアルバムですよ!正真正銘。
2月25日(火)
Kenji Jammer
結構間があきましたがジャケも仕上がり順調(デジパックだし!)僕は今SPOOZYSのレコーディング期間なのですが『TRIUMPH』の方は宣伝期間にあります。
昨日、Kenji Jammerこと鈴木賢司さんからのアルバム用コメントが届きました(from LONDON!)。日本一のギタリスト(80年代)が今や世界一。僕は賢司さんの大ファン。
僕がバンドを始めた高校生の頃は何故かメタルを演る者しかおらず、バンドを組む=メタルを演る!ってな風潮で当然僕も演ってはいたんですが「なんかギターだけで面 白い事できないかな?」なんて思ってた時に鈴木賢司さんの音楽を知ったのです。しかもYMOを解散したばかりの教授のアルバムに参加しちゃったりゴールデンパロミノスにも参加しちゃったり、僕は家ではメタルは一切聴かず、そーゆーのばっか聴いてたからもうカ・イ・カ・ン(by薬師丸)。メタル・キッズにも評判高かったしね!ジャック・ブルースと演った後LONDONへ。もう日本に居る意味なし!まさにアストロ球団アフリカへ!って感じ!もう僕はこーゆー熱い感じ大好き!
で、SPOOZYSで北海道のEZO ROCKに出演した(2000年かな)時にめでたくお知り合いになられまして(自分に敬語?)今回、初のギター・インスト・アルバムなのでコメントを是非ってもんでこれはすんごく嬉しい事で10代のオレが知ったら泣いて喜ぶ。
ケンジさん!カッチョイイコメントありがとう! 。
3月17日(月)
最近は....

雑誌の取材やラジオでインタビューを受けたりしています。
発売が当初予定していた3月18日から30日に延期になったが、取材的には日数増えて逆にラッキーな事になってきてます。
ところで先日、3/15にローリング・ストーンズを観に行ってきました。継続こそロックなり!ロックの普遍性を実感。ミック・ジャガーが日本語で「新曲演ります」って言ってジャカジャ〜ンと曲が始まるあたりなんか普通 のバンドっぽくて初々かったしギミックのない分(例えば打ち込みとか)偉大さも含め、いろんなものがバンバン伝わってきました。最近またアルバムも聞き直しているのだが、興奮覚めやらぬ からなのかライブ盤が特に良い様な気がしてる。
更に日にちは遡り3/9にはS.F.のインストア・ツアーの為に来日中のKenji Jammer大先生と新宿タワレコのイベント終了後、飲みに行きロンドンの事、ギターやロックの事など沢山話し、いつもの明るい賢司さんを目の前に御満悦な僕でした。その後、友人のライブに飛び入りしたりして僕なりにJammerぶりをハッキしてる日々。

3月31日(月)
OUT NOW

いよいよ発売です。
発売日の前日(3/29)にSPOOZYSのレコーディングも終了した。日本人バンドの 音ではない!やはりワレワレは宇宙人か?自画自賛へへへ。 なんやかんやでTRIUMPH、発売ぎりぎりで現物を手にしたのですが、嬉しいもんですね、形になって。 ジャケの質感も良い感じやし!えへへへね。評判も良いです。面白い現象にもなってます。
やはりサポート演ったりSPOOZYS演ったり、過去のソロは日本語歌ものだったしね、何故にインスト?
とか今の時代に何故この様なサウンド?とかって思われるのは仕方ないハズなのですが、にも関わらず評判いいのが嬉しいです。
J・POPとかチャートものへの興味が薄れているのは単純に良い作品がないだけなのか、ある程度の年令で興味なくなるものなのか分らないけど、そういうものだけが音楽ではないわけで、外資系のCD店を覗いてみれば多額の投資をして場所を買い取って宣伝してる商品(むしろこう呼ぶか)がひしめき合ってるフロアは店の一部で、それ以外の場所で確実におもしろい音楽とは出会っている。
音楽の作り手が「今こんなサウンドが流行ってるから取り入れなきゃ」とか「歌詞を書くのは腰が重い」とか「雑誌の広告やインタビューにはいくらで枠を買うのか」とか皆、神経質になってます。それはとても 良い事。売れる為の努力だから。 音楽は、音は、フレーズは一瞬にして通り過ぎて行くものだからその瞬間を残せればいいんです。
「今までがこうだったから今回もこうで」とか「こういうの流行りだからこうしよう」とかばっかし考えてると肝心なもの見失っちゃう。
4月4日(金)
新感覚.
メールが凄いんです。というか初めてなんです。CD出して知らない方から感想メールが沢山送られて来るという現象が。昔のソロはもちろんSPOOZYSの前作の頃もまだここまでメールが普及してなかった。
今回はソロアルバムだし『ギター坊主』で簡単にメール出せるから気軽に送ってくれるんですね。そいえば このページができてから昔の友人達からもメール来たりしてびっくりです。感想メールは同年代より上の人は「懐かしい感じ」若者は「かっこいい!」 的なものが多く「懐かしい」とテレる気持ちは分るが若者が正しい(笑)。つまりプログレとかフュージョンとかという、インストというと何かと関連づけられちゃいそうな類いのものではなく単純に「かっこいい」と感じたものを僕も演ったつもりです。例えば少なくとも僕の歌がギターよりかっこいいって事はないので歌(声)をメインにしたくはなかったとか、そういうことです。まぁ、どちらにせよ間違いではなく正しく理解され、それ以上でも それ以下でもなく評価されてる事が一番嬉しいです。ありがとございます。
4月7日(月)
最終回
鉄腕アトムが生まれた日。テレビでは米英軍がバグダットに突入したというニュースが流れ、僕はそれを録音スタジオでのブレイクのひとときにコーヒーを飲みながら見ている。CDショップで最新のロックアルバムが60年代ガレージサウンドのホワイト・ストライプス。この様な時代背景の中、 「Triumph〜」は発売され、僕は昨年5月SPOOZYSの皆で行ったグランド・ゼロを思い出した。
同時期僕はアフガニスタンへの微力な支援をする傍らギターに夢中になっていた。
10代のギター小僧だった頃の様に。今こんな時代にあって尚、好きなギターを弾き続けてるありがたさ、30歳過ぎて数年経っても全く変わらずギター弾いてる。そんな喜び、感謝の気持ちがこのアルバムの各曲を生みました。裏キーワードといったところでしょうか、ほんとの所こんな感じです。
最後に金野さん、伊藤さん、直枝さん、宮原さん、そして須藤君、AYAちゃん、あっくん、みなちん、ホントにありがとう。